はじめまして。

インテリアショップカーフ代官山の企画を担当しています島田幾子と申します。

今回ご縁あってコムハウスさんのHP「よみもの」にブログを掲載させていただくことになりました。

コムハウスさんとは、もう十数年のお付き合いになります。家族も含め大変お世話になっている関係です。

コムハウスさんのお家はとても心地よく、なんといってもオシャレ!

カーフのオリジナル家具たちとの相性がとてもいいのも嬉しいです。

今回は初回ということで、コムハウスさんにちなんでお家のお話をしたいと思います。

家の顔といえば、まず「玄関」 です。

玄関は外と内を繋ぐとても大事な場所。

家の中でも少し特別なところのような気がします。

よく、いい気が入ってくるためには?とかありますが、

私は風水に関しては専門家ではありませんのでわかりません。すみません笑

ひとえに玄関と言っても大きな旅館のような玄関もあったり、土間のような多様性のあるもの

羨ましいくらいの大きなシューズボックスのある玄関から

コンパクトにまとまった機能性の高いものまで、さまざまですね。

人は、必ず玄関から出かけ、玄関から帰ってきます。

「気をつけていてらっしゃい!」

と見送り

「無事におかえりなさい!」

と迎える。

そんな人の想いがのっかる場所なので特別なところに感じるのかもしれません。

ちなみに15年前に建てた我が家の玄関で、私の大きなこだわりは2つ。

一つは、玄関ドアを開けた時に家の中が直接見えないようにしたい。

これはやはりプライベートを守りたいということです。

もう一つは、靴を脱ぐ場所からガラス越しに外の緑が見える。

そこに植物があることで季節を感じたり、家にいながら外を感じられるという欲張り精神からです。

もっと言えば、暑い時期は涼しい部屋から生い茂る緑を鑑賞し、

寒い季節は、ぬくぬくとした部屋で木々に積もる雪景色を楽しむ、みたいな

アウトドア好きの方からは叱られそうな、やわな考えがベースにあります汗

そして、今は木がすくすくと育ち、葉が上に生い茂っております。

誤算でした、、、、泣

インテリアの演出効果としてのポイントも上げておきますと

玄関フロアと廊下を同じ素材にすることによって空間を広く見せる。

空間演出としては、玄関横の部屋をスライドドアにして開け放すことによって

1階全体に閉塞感がなく見えるよう、視野が広がるような工夫がされています。

なにせ、限りある土地をいかに有効的に使って建てるかが、

都内の狭い土地ではかなり重要度が高くなってくるのですね。

室内では、視界をできるだけ遠くに持っていき、狭さを感じさせないという考え方は

家のあちらこちらに散りばめられています。

これはまたの機会にお話しできたらと思います。

しかしながら、玄関って

人の行き来が多い=それはキレイが保ちにくい

ですよね〜。

片付いている方が気持ちいいに決まってます。

が、雨が降れば汚れるし、気を抜けばすぐに靴が溢れ

子育て中は、子どもの靴がひっくり返って大人の靴の上に乗っかっているなんて

日常茶飯事じゃないですか?

日頃から

「散らかっていてもかっこいい部屋」

を目指している私としては

子育て時期は、これはもう 「あり!」 にしたいのですね。

もちろんきちんと整然と整えられている玄関も美しい。好きです!

ですが、ベビーカーやお砂遊びのグッズが所狭しと置いてある玄関なんかも愛おしい!

バタバタと帰宅し、靴を脱ぎ散らかしていく子どもに

「手を洗って〜」 と声かけし

帰り道で寝てしまった子どもの靴を脱がせるのを忘れて

玄関目がけて放り投げた、、、記憶、、、あります笑

そんな、人がいきいきと生きてる場所が玄関です。

こんな些細な日常をしっかり楽しんでいるのも玄関ならではですね。

とはいえ、たまには玄関もキレイにしてくれた方が絶対嬉しいはず。

あ、今から玄関に行ってせめて靴だけでも整えてきますかっ。

「いつも見守ってくれて、ありがとうね」

感謝を込めて。

karf ディレクター
島田幾子 Ikuko Shimada

東京・目黒から代官山に移転したばかりのインテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし、親として学んできたことや
子育ての環境への考えを、パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を絵本作家の松田奈那子さんとの共著で出版。