こんにちは、福住です。

先月開催されたフリッツ・ハンセンカフェ、in YARD

北欧の名作家具が熊本のYARDに。
ガラス越しに見える湖と木々、デンマーク発の素晴らしいインテリア。まるで海外にいるかのような雰囲気でした。
まだ梅雨の時期だったので雨に濡れた木々の感じや、しっとり落ち着いた空気感がなんだかとても心地よく。
何時間でも居られる、居たいなと思える空間でした。

フリッツ・ハンセンは1872年に創業したデンマークの伝統ある老舗家具メーカーです。
上質な作品を生み出すために国際的な基準をクリアすることはもちろん、自社独自の基準を厳しく設けられています。

今回YARD cafeに並んだ名作家具をご紹介します。

「エッグチェア」写真奥のブラックのチェア
デザイナー アルネ・ヤコブセン

ゆったりと腰を掛けてリラックスできるラウンジチェア。なかでも有名なのがエッグチェアです。アルネ・ヤコブセンによりデザインされたエッグチェアは、デンマークデザインにおける不朽の名作。ヤコブセンは彫刻家のように、自身のガレージでワイヤーと石膏を使用した試作を繰り返し、シェルの完璧なフォルムを追及。今日、エッグチェアはヤコブセンの偉業を象徴するアイテムの1つとして、またスカンジナビアのクラフツマンシップの記念碑的な作品として世界中で認識されています。卵の殻のような個性的なフォルムからその名がつけられました。座ったときに頭が隠れるほどの高さがある背もたれが特徴で、張地の下に硬い発泡ウレタンを使用し、身体を包み込むような快適な座り心地のラウンジチェア。

「スワンチェア」
デザイナー アルネ・ヤコブセン

アルネ・ヤコブセンが1958年にコペンハーゲンのSASロイヤルホテルのロビーやラウンンジエリアのためにエッグチェアとともにデザインしたチェア。曲線のみで構成されるシンプルで特徴的なシェルのフォルムは、見る者に有機的でソフトな印象を与えます。優雅に羽を広げるスワンのような見た目からこの名が付けられました。もちろんデザイン性だけではなく、背もたれや座面の曲線は人間工学に基づいて設計され、自然な姿勢を保ちながらリラックスできるよう工夫されています。

「セブンチェア」
デザイナー アルネ・ヤコブセン

1955年にデザインされたセブンチェア。フリッツ・ハンセン社を代表するベストセラーであると同時に、家具の歴史におけるアイコン的存在です。特徴的なこのチェアのフォルムは、タイムレスかつ多用途で、飾ることなく個性的。 9層のベニヤで構成される成形合板のシェルは、そのスレンダーなフォルムに強度と柔軟性、耐久性を備えています。 曲線的なシェルのシルエットを際立たせる、華奢でありながらも丈夫なスチールパイプ製のベースが特徴的なチェア。

日常ではなかなか目にすることのない名作家具たち。そこにあるだけで空間の美しさを引き立てる、アイコニックな家具。
上質なデザインとその存在感、佇まいがなんとも言えませんでした。

贅沢な非日常のひとときでした。