夏休みも終わり、日常が戻っている頃でしょうか、島田幾子です。

休日に友人、ご家族、お子さまとの時間を楽しんだ方もいらっしゃるでしょう。

一緒の時間が密になると、特に

「親」という役割に直面するというか、突きつけられるというか

身も心も汗だくで、、、となったこと、昨日の事のように思い出します。

子どもが生まれた時、どんな「親」になりたい?

長男が誕生して、最初に夫婦で話したことです。

パパの答えは

「親父と一緒に何かやったり、遊んだりしてもらった記憶があまりないから
子どもと釣りをしたり、山に登ったりする父親になりたいな」

でした。

私は、両親ともに忙しく仕事をしていて寂しかった記憶があるで、

「学校から帰ったら、おかえり!と笑顔で手作りしたお菓子をだしてくれるような母親。
仕事より子育て優先、子どもは絶対自分の手で育てたい!」

と妙な決意とこだわりがありました。

この強い気持ちが、のちに自分を苦しめることになるのですが笑

実際にこの理想通りのパパママになれたかどうかですが、

パパはほぼ有言実行!

そのせいか、今も息子2人はパパが大好きです。

羨ましい!

私は、母親はこうあるべき

と自分の作った枠にガチガチにはまってママをやっていたので、

理想の母親像と、よく現実の自分のギャップに泣きました笑

ただ、生まればかりの赤ちゃんを抱っこしての親心と

育って行く過程で、予想外のことが次から次から

どんどんどんどん起こってくる時の親心が

同じでいられるはずはありませんよね汗

 「どんな子どもに育てたいか」

という話はよく語られるように思いますが

「どんな親になりたいか」を考えることは

子どもへの向き合い方が変わってくるのではないかと思います。

私の場合、それは家族間、親子間で自分自身が「どんな存在でいたいか」に繋がっていきました。

私は常々「人に紹介したくなる親」でいたいと

物心ついた頃から子どもたちに公言していて、

そのためにはどうあればいいか、わりと真剣に生きています笑

「どんな子どもに育てたいか」となると

子どもをコントロールしているようで、抵抗があります。

こうしなさい、ああしなさいと子どもに言えるほど自信もないし

そもそも親である私はそんなに偉いのか?って話ですよね。

小言の多い親になりたくないし
高学歴な子どもを持つ親になりたいわけでもない。
自分の言うことをよく聞く子どもの親が理想でもなかったです。

あれこれ悩んでいる間にも、子どもは成長し待ってくれません。

子どもは親の背中を見て育つと言いますが、

親は自分の背中を見ることは難しいです。

でも、子どもからはとてもよく見える背中。

見ています。

見られています。

大人が無意識に言っていること、やっていること程よくチェックしていて

それが成長して大人になっても

彼らのものの捉え方に大きく影響しているというのも、実感です。

自分が「どんな親になりたいか」を考えることは、

子どもを通して、等身大の自分を見据えることになり

あなたはどう生きるの?

という人生に向き合うことにまで及んでいくきっかけにもなりました。完璧ではなくていい。

親の姿を見て育った時、いろいいろ悩み迷っていいんだ

人はもがいて自分の答えを掴んでいくものなんだ

と感じてもらえたらいいのかなと。

ご存知のように、子どもは大人が思っている以上に可能性に満ち

とてつもなく豊かな感性を持っています。

大人を意外と冷静に受け止めてくれている気がします。

そんな子どもたちに問い、教えてもらうくらいのスタンスで親やっていいんだなと、今なら思えます。

肩の力を抜いてねって◯十年前の自分に言ってあげたい!

が、その頃の私はきっと聞き耳もたなかったかもですね。

たぶん、、、頑固だったから、、、笑

 


karf ディレクター

島田幾子 Ikuko Shimada
東京・目黒から代官山に移転したばかりのインテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし、親として学んできたことや
子育ての環境への考えを、パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を絵本作家の松田奈那子さんとの共著で出版。