今回はあえて、子育てを頑張っている『ママ』たちへ、島田幾子です。

自分のイメージと違う反応をし、言うことを聞いてくれない子どもに

イライラしたことはありませんか?

私は子育て中、右も左もまだわかっていない子どもたちに

本気で腹を立て感情的になって怒ってしまったことが多々ありました。

特に子どもが小さい頃は、ママは慢性の睡眠不足。

ごはんは、ほぼ毎食ゆっくり食べられない。

トイレ中にも「抱っこして~」と、ぐずったり泣いてきたりします。

人間は「睡眠・食事・排泄」という、基本的な生理現象が思うようにできないと、

だんだん精神的におかしなことになってくるのですね。

ものごとを冷静に捉えられなくなってくるというか、、、

それでも我が子可愛さに、できる限り懸命に対応していると

気がついたら自分がストレスのかたまりに。

挙げ句の果て、子どもに当たり散らした自分に

あとになって必ずひどく落ち込んでいました。

そして、自己嫌悪のかたまりに。

これではいかん!! と。

悪戦苦闘子育て中のママ(私)が少しでもご機嫌で子どもたちに接するため

工夫したことが5つあります。

1.いつも料理をがんばらなくていい
ご飯はすべて手作りで!と自分に使命をかせていましたが
本当にしんどい時は、出前でも
買ってきたお惣菜でもOK!にしました。
ただし、パックのままで出すのではなく、
せめてお皿にはきれいに盛りつけ直します。
ここのひと手間は欲しいところ!

2.食べこぼしの多い時期は「カバー二重作戦」
生地張りのソファなどにはカバーの上からさらにカバーをかけ
クッションにも二重にカバーをかけて
汚されても気にならないようにしておきました。
洗えばすぐきれいになると思うと、子どもにも寛容に、優しくなれますし
カバーをその都度替えることで、気分転換にもなります。

3.使う頻度の高い家具は、構造のしっかりとしたものを選ぶ
子どもが小さいときは、テーブル、ソファなど、いいものを買っても汚れるからと
とりあえず安価な家具を購入。
落ち着いたら良いものに買い直そうという声をわりとよく聞きます。
でも、価格がそこそこなものは、作りもそれなりです。

やんちゃな男の子2人がいた我が家では
テーブルからソファに飛び移り、
家具をつたって部屋を移動するなど
家具はまるで遊具のようだったのです(汗)
当時使っていたダイニングテーブルやコーヒーテーブルは
上で飛び跳ねて (ここだけの内緒の話です) も大丈夫な安定感があり
かなり頑丈なものだったので
ぐらついて危ないとか壊れると思ったことはほとんどなかったです。

4.テーブルは無垢の天板がおすすめ
合板製は傷ついたり角が欠けたりしてしまうと
新品のようにきれいにすることは難しいです。

でも無垢の素材なら、多少傷ついてもいつのまにか馴染んで
むしろ風合いとなり良い感じになっていきます。

天然素材なので使ううちに自然に焼けて色が変化し
汚れや傷もそれほど気にならなくなるのです。

特にテーブルの天板は、無垢の素材をおすすめします。

お絵描き遊びの果て、はみ出したクレヨンやマジックで
図工室の机のようになりますが
無垢の天板なら数年後には削って再生できるので
またきれいやもなテーブルに生まれ変わりますよ!

現在、孫ができてからのはみだし予防方法はこちら笑


5.子ども連れの移動にはタクシーを利用する
私は車の免許を持っていないため、常にバスや電車で移動していました。
タクシーに乗ることに、なんだか贅沢をしているようで罪悪感があったのです。

子どもを遊ばせ、疲れているのに無理して電車に乗り
興奮している子どもに「静かに、静かに!」
とまわりの方に気もつかいながら声をかけ、もうヘトヘト。
数日寝込んでしまうこともありました。

結局、主人にも迷惑をかけ、治療費や薬代もかかることに……。

そんなことを繰り返しているうちに、大変なときにはタクシーに乗ることが
結果的に「みんなにとってハッピー」だと気づくことになりました。
タクシーは、小さいお子さんのいる方には本当に有難い存在です。
ミルクやオムツ、ベビーカーなど、ただでさえ大荷物なのに
機嫌の悪くなった子どもをあやしながらの移動は大変。

「まあ、毎日乗ってるわけではないし、たまにだからいいでしょ」
と思うようにしていました。

イライラしてしまう理由は、実は大人側の事情であって
子どもにはあまり関係ないことも多いと感じます。

子どもをコントロールしようとする前に
ママが神経質にならずに済む方法を考えてみると、気持ちがうんと楽になります。

ご機嫌なママの太陽のような明るさは、子どもも家族もハッピーにしてくれます。

そのためには周りのサポートが必須なのは間違いないのですが
人に弱い自分を見せられない私は
誰にも頼ってはいけない!そう思い込んでいました。

でも、ひとりでなんとかしなければという思いから
ツライ気持ちになっていくのは、だれも幸せになれません。

この状態が、ずっと続くわけではないよー
あの頃の自分にそんなに気負わなくても大丈夫だよって言ってあげたいです。

大変なこともたくさんありましたが
子どもを愛おしく思い、心から楽しかったという思い出はいっぱいいっぱい、山積みです。

そして、その楽しさは今もずっとずっと続いています。


karf ディレクター

島田幾子 Ikuko Shimada
東京・目黒から代官山に移転したばかりのインテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし、親として学んできたことや
子育ての環境への考えを、パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を絵本作家の松田奈那子さんとの共著で出版。