島田幾子のI’sBLOG | ダイニングルームの主役感と役割

いかに家で快適に過ごすかを常に考えています、島田幾子です。

今回は、ダイニングルームにまつわるお話です。
ダイニングルームは一般的には、食事をするところと位置づけされます。
が、コロナ禍を経験してからは
そこは仕事や勉強をするスペースとしての役割も加わりましたよね。

リモートワークやフリーでお仕事をされている方も多くなっている昨今では、
ダイニングテーブルで仕事をしたり、子どもが宿題や勉強したりはもう日常に。

ご飯を食べる場所だけではもはやありませんね。
家の中での利用率の高さからいえば、おそらく上位にくるのが、ダイニングルーム。
主役級といってもいいのではないでしょうか。

さらに、お客様を招く場としても活用されている印象です。
もう15年以上も前のことですが
建築家の方からこんなお話を聞いたことがあります。

以前は、お客様を招く場所はリビングが中心でソファがあり
くつろいだ雰囲気でゆっくりお茶やお菓子でおもてなしをしていました。

が、今や人を招いて、一緒に料理を作りながらお酒や食事を振る舞うことも多く
ダイニングスペースが主役となってきていますよ、と。

なるほど。確かに。

テレビをみたりゲームしたり、むしろリビングの方が
家族のプライベートなスペースになってきているのか、、、
と思っていたら、、、

いまやYouTubeみたりゲームしたり、映画を観ることも、みんなで!
いうよりはプライベートで楽しむように変化してきていますね。

大人も子どももとても忙しいので、毎日が駆け足のように過ぎていきます!
という方もたくさんいらしゃるでしょう。

それぞれの今日一日のできごとを、食事しながら話し合うサザエさん一家のような
「絵に描いたような家族像」は現実的には難しくなっているのでしょうが、
それでもダイニングルームがそんな場所であるといいなと思います。

我が家のダイニングルームはといいますと、家の中心部分にあり、
どこへ行くにも必ず通らなければならない位置にあります。

そこを通過することで、家族一人一人の成長やコンディションをチェックしている気がしています。
スキャナー機能みたいな笑

今日元気ないな、とか楽しそうだからなんかいろいろうまく行ってるのかなーと。

お母さん、すぐ横のキッチンでお弁当作りながら
焦り気味で朝ご飯も用意してくれてるーとか。

お父さん最近遅くて顔見てないな、忙しいそうだなーとか。

近頃はこんなこと勉強してるんだ、とかこんなゲームが好きなんだなとか、
子どもの興味を知ったり。

ダイニングルームにいる時間に少しでも話ができ
話をしなくても、なんとなくそばで家族が何をしているのかが
わかるという、お互いの気配を感じる大事な場所。

家族が集う

立ち寄る

通過する

もはや『ハブ』のような役割を持っている感じすらします。

わずかな時間でも大人は子どもを見守り、子どもは大人の背中をみる。
ダイニングルームはそんな場所であり、
そんな家族の関係性が私の理想です。

集まりやすいように環境をつくり、快適にすることが私の役目。
もしかしたら趣味に近いのかもしれません笑

テーブルの上に必要なもの以外は置かないとか、たまにお花をたくさん飾ってみたり。
常にオープンに居心地よく過ごせるよう、心がけているつもりです。

きっと家族は気づいてないだろうなぁ。
でも何か感じてくれていたら嬉しいなぁ。
そうじゃなくても、ま、いいんですけどね!

karf ディレクター
島田幾子 Ikuko Shimada
東京・目黒から代官山に移転したばかりのインテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし、親として学んできたことや
子育ての環境への考えを、パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を絵本作家の松田奈那子さんとの共著で出版。