今回は、2人の息子のためを思い作った
子ども部屋のお話です。
新築当時、長男は中学生3年生、弟は中学1年生でした。
思春期真っ只中の2人のため
当然1人ずつ個室がいいよね、となり
3階には子ども部屋を2部屋作ることになりました。

限られたスペースの中での間取りで
考慮した点は、狭さを感じさせないように
せめても天井を高くすることでした。

まず、長男の部屋について。

主人が一番こだわったのが
デスクの前の窓から
沈みゆく太陽を眺めることができることでした。
西側には、デスクの前に座った時
目線の高さになるように計算された位置に窓があり
夕陽を眺めることができます。
オレンジ色に染まった空は、東京でも充分美しいです!

2月末に家が完成、引越しをし
まもなく高校生になった長男。

小学校からのサッカーざんまいがさらに加速され
高校サッカーという本気の部活に入ったために
朝から夜までサッカー中心の生活。

冬の季節など、朝練のために
まだ暗いうちに家を出て
夜遅くに帰ってくる毎日。

あれあれ?
夕が暮れる時間帯に家にいないよね!?
学校がお休みの日も
サッカーの試合でほとんど家にいないし
あら、まったく夕焼けなんて見られないやん(笑)

息子を思う父の気持ちは、ほぼ伝わらず。
とほほ、、、残念な結果に。

親心とはそんなもんですね(泣)

そしてもう一つのこだわりは、それぞれの部屋の壁に
自分のお気に入りを飾れる
ボックス型のディスプレイシェルフを作ったことです。

これはなかなか良かったです!
彼らが、今こんなものを大切に思い
興味を持っているのだなというのが
ひと目でわかりましたから。

その時々の好きなアーティストやグッズ
好きなサッカー選手のフィギュアなど。
大事にしたいものを自分でいろいろ入れ替えていました。
年齢にしたがって変わっていくのも興味深かったです。

何も言わずともこういうものをしつらえてあげると
人は何か飾りたくなるものなのですね。

現在、兄の部屋は子ども部屋として機能はしていません。
が、つい先日、新居にコンパクトな収納が必要と
部屋にあったキャビネットを持って行きました。
私たち親の背中を見て育ったせいか
家具なら何でもいいというわけではないようで
けっこうこだわりがあり
選択する際には、妥協しないところがあります。

まだ同居している頃、家具やインテリアについて
あれこれ深い話をしたこともないのですが
無意識のうちに刷り込まれるというか
確実に伝わるものなのです。
良くも悪くも影響を受けています。

環境が人を作る
ですね。

あらためて息子の自分の部屋の家具への愛着を知り
ハハは嬉しくなっています!!

karf ディレクター
島田幾子 Ikuko Shimada
東京・目黒から代官山に移転したばかりのインテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし、親として学んできたことや
子育ての環境への考えを、パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を絵本作家の松田奈那子さんとの共著で出版。