こんにちは、コムハウス福住です。
INTERIOR trip-3

東京出張中、展示会へ行く前に昼食も兼ね立ち寄ったカフェのこと。目的地の展示会場を一旦通り過ぎることになりましたが行ってみたいなと思っていたお店。

CACICA H.Pより
CACICA東京都江東区新木場1-4-6

木材倉庫をリノベーションした店舗で国籍や時代を問わずセレクトされたインテリア・食器・植物などの販売、カフェスペース、2階にはレンタルスタジオもある大きな建物です。周辺は工場や企業の建物ばかりですがこちらの建物は全体がツタで覆われ、急に自然が現れたような、ナチュラルで、森みたいな、独特な雰囲気が印象的な佇まいでした。

窓の感じやドアノブなど写真におさめることはできませんでしたが、ひとつひとつ。いちいち。ときめきました。このテラス席、庭とかバルコニーにあったら素敵~と妄想が膨らみました。店内は天井が高く開放的で扉を開けた瞬間からこのお店の世界観に引き込まれる感じがして、一瞬でお店のファンになりました。

日本の古家具が積み上げられた壁は本棚・ディスプレイスペースとして使用され、お店の背景や大切にしていることが伝わるような本をセレクトされているそうです。店内は撮影okとのことだったので寛がれている方の邪魔をしないよう撮影させていただきました。

ランチは薬膳カレーをいただきました!スパイシーで美味しかったです。ショーケースに並んだ焼き菓子もとても美味しそうだったのですが、一緒に行った福島が食べなさそうだったので我慢しました、笑

ブラケットライトやペンダントライトは古いものかどうか分かりませんでしたが、カフェカウンターやショーケースなど新しく造られたものと古い家具や小物が違和感なく馴染んでいて。はじめからこういうお店、デザインだったのでは。と思うほど。古いけど新しい、新鮮なスタイリングで心ときめきました。カフェ奥の物販スペースにも日本の古家具や古道具、作家ものの器に生活雑貨、アフリカンクラフト、ヨーロッパ家具などなどたくさんの商品が並んでいました。

作られた年代、国、作家さん、素材。ばらばらなモノの集まりなのですがこのまとまった雰囲気、空気感。なんでもありで、だた同じ空間に集め、並べただけではこの世界観は生まれません。一角にこんな茶室のにじり口のような入口の部屋がありました。

私が訪れた時は「EURO FURNITURE」という買い付けされたヨーロッパ家具のイベント中で沢山のチェアが展示中でした。

この部屋の天井の高さは13.5mもあるそうで外観の写真で「福清」と書かれている部分になります。入口トップの部分を少しイスラムの尖塔型にしてCASICAがカテゴライズされない世界観を示しているそうです。訪れた人、全員が気づくところではないだろうなと思うし私自身も、こういう細かい部分の意味まで考えながら店内を見ていたわけではないのですが。意味のあるデザイン、想いや理想をカタチにすること。それを積み重ねた空間づくりが圧倒的な世界観が生み出される理由の一つだったと振り返り、体感した雰囲気というか感覚が腑に落ちた感じがしました。

お店のコンセプトに「生きた時間と空間を可視化する」編集して魅せることで新しい空間が現れる、とあります。その場を訪れ、実際に世界観に触れることで文字で見ていたよりずっと深い意味を知り圧倒されました。長々とお店の感想となりましたが、いいな。素敵だな。と思うお店・空間・場所・デザインにはつくり手の想いモノゴトのストーリーがあることを感じ私自身も改めて大切にしていきたいなと思いました。そしてやっぱりインテリアっていいですね。斬新なデザインやインテリア空間をつくりたい!ということではなくて、これまでの概念にとらわれすぎずやわらかく自由な発想でインテリアや暮らしのことを考えていけたらこれからも、もっと日々を楽しめそうですね。

次回は、またテイストの違う素敵なカフェについて綴りたいと思います。お楽しみに。
最後までお読みいただきありがとうございます