住宅ローンを利用する際、返済期間は重要な要素の一つです。
普通であれば、住宅ローンを早く終わらせたい。と思いますよね。
でも実際には35歳からスタートしても終わるのは70歳。
もはや先の事過ぎて現実味がありませんよね・・・。
でもここは住宅ローン攻略のコツにもつながる大事なポイントなんです。
返済期間が異なることで、月々の返済額や総支払額に大きな影響を与えます。
今回のブログでは、そんな返済期間についてのメリットやデメリット、私の経験や考えに基づいたお話をして参りたいと思いますm(__)m
1. 住宅ローンの返済期間
住宅ローンの返済期間とは、ローンを借りた後、全額を返済するまでの期間を指します。
日本では、住宅ローンの返済期間は通常10年から35年の間で設定されることが一般的です。
最近ではもはや40年が当たり前です。
金融機関によっては50年までの返済期間を提供しているところもあります。
しかし、冒頭にも書きましたが、50年のローンになると、完済する時は80歳?90歳?金融機関もこの事実はわかっているわけですが、一体どういうことなのでしょうか?
住宅ローンをどう終わらせればいいのでしょうか?
2. 長期返済と短期返済のメリット・デメリット
長期返済(35年〜40年)のメリット
- 月々の返済額が低く抑えられる:返済期間が長ければ、毎月の返済額が低くなるため、生活費に余裕ができます。
- 借り入れ可能額が増える:同じ年収でも、月々の返済負担が軽くなるため、より多くの借入が可能になる場合があります。
長期返済のデメリット
- 総支払額が増える:返済期間が長くなると、その分利息の支払いが増え、総支払額が大きくなります。
- 返済期間中のリスク:長期にわたる返済では、将来の収入減少や金利上昇などのリスクが高まります。
短期返済(10年〜20年)のメリット
- 総支払額が少なくなる:短期間で返済を完了するため、支払う利息が少なく、総支払額が抑えられます。
- 早期の返済完了:ローンの返済を早期に終えられるため、その後の資金計画に余裕が生まれます。
短期返済のデメリット
- 月々の返済額が高くなる:短期間での返済は、月々の返済額が高くなるため、家計に大きな負担がかかる可能性があります。
- 借り入れ可能額が減る:月々の返済負担が増えるため、借入可能額が減少することがあります。
一般的に考えられるメリット・デメリットを書きましたが、多くの場合は長期で借りられる場合がほとんどです。相当の自己資金があって、借りれ額も少なく、短期にしても返済に無理が無い場合や、そもそも年齢で返済期間が短くしか設定できない場合に返済期間が短期となる場合があります。
3. 自分に合った返済期間を選ぶポイント
住宅ローンの返済期間を決める際には、以下のポイントを考慮することが大切です。
- 将来の収入見通し:今後の収入が安定しているか、または増加する見込みがあるかどうかを検討しましょう。
- 家計の余裕:現在の家計にどれだけの余裕があるか、またはどれくらいの返済負担に耐えられるかを確認することが重要です。
- リスク許容度:将来の金利変動や収入の変化に対するリスクをどれだけ許容できるかを考慮しましょう。
ここはかなり重要な部分ではあるのですが、予測がつかない不明確な部分でもあります。
住宅ローン契約上の考え方として、返済期間を短くすることは容易にできますが、伸ばすことは難しいので、基本的には長めの期間で借りておく。という考えで大丈夫です。
4. 返済期間の変更について
返済期間は、ローン契約時に設定されますが、将来的に変更することも可能です。
例えば、繰り上げ返済を行うことで、返済期間を短縮することができます。
一方で、返済期間を延長するためには、金融機関の審査が必要となる場合があります。
前述でも書きましたが、期間の変更は、当初の住宅ローン契約の内容の変更になりますので、所定の審査や手続きを踏むことになります。
期間を短くする場合・・・一般的には繰り上げ返済をした場合『期間短縮』が選択されます。相談次第では期間は変えずに返済額の減額もできる事があります。
期間を長くする場合・・・契約内容の変更という事で審査が必要になります。状況としては、返済が厳しいから、期間を長くして返済額を減らしたい・・・という話の流れが想像されるので、結構厳しい審査になることが予想されます。
5.返済期間は長い方が良い?短い方がいい?
いろいろ書きましたが、基本的には低金利の時代は返済期間は長い方がよいと思います。
逆に言うと、短くするメリットがないとも言えます。
35年、40年の返済期間の中で、一番家庭の支出が多くなりやすいのが、子供が高校~大学くらいの時期です。
この時期に無理が無いような返済額にしておくことは大事で、もし、そ時期に返済が厳しくなったから期間を長くして返済額を減らしたい、というのは手続きや審査も含めて色々と大変になります。
だったら最初から長く組んで、余裕を持った返済計画で進めて、自己資金を貯め、大変な時期を過ぎたら、一気に繰り上げ返済して住宅ローンを終わらせる。
とかも考えられます。
最初にお話した、70歳や80歳まで住宅ローンを支払い続けることはそもそもできるのか?という事が大きな懸念事項として残りますが、これは、以前からある変わらない懸念事項です。
35年だろうが40年だろうが、ここまでくるともうあまり大差ないです・・・
どちらにせよ対策は考えておかなければなりません。
住宅ローンの返済期間中にできるローンを終わらせるための行動はこの3つしかありません。
①繰り上げ返済をして終わらせる
②返済し続ける
③売却する
結構シンプルです。
じゃあその為にどうしたらいいのかを自分自身の状況に照らし合わせて考えなければならないです。
例えば、将来もしかすると実家に家を継がなければならないかもしれない。
という方であれば③の売却も視野に入れて考えられるでしょう。
あるいは、資産運用なんかで、月々に余裕が生まれたり、自己資金がある程度用意できそうな場合であれば①や②も考えられます。
予想した通りに人生が進むとは限りませんが、想像して、考えておくことはとても重要で、行動が変わってきます。
ここからは実際に住宅ローンを持つ私のローンに対する心持ちの話になりますが・・・
住宅ローンには生命保険が付いてきます。
商品によってはガン団信(がんと診断されたらローンが0)付もあります。
万が一、債務者が亡くなった場合はには住宅ローンは0になります。
残された家族にもローンは残りません。
金利が高かった時代はなるだけ少なく借りて、早めに返すが基本でしたが、今はその逆です。
金利が上がりつつあるとはいえ、それでも低金利のこの時代では、長期で借りて月々の返済額を抑え、生まれた余裕を貯蓄や資産運用に回す。というイメージがいいのかなと思います。
また、せっかく貯めた自己資金を老後になって繰り上げ返済に充てるメリットも感じません。
もちろん、余裕資金があれば繰り上げ返済して終わらせるのも理想的ですが、大事なのは、いつでも繰り上げ返済で住宅ローンを終わらせる、あるいは全部でなくとも少しでも期間を短くする、月々返済を抑えたりすることができるような状況をつくっておくことの方が大事だと思います。
なので、いくら住宅ローンが残るかはあまり問題ではなく、余裕を持った月々の返済をしっかり続けられるかが重要かと思います。
そう考えると、やはり返済期間は長期で計画した方が良いという事になります。
まとめ
なんとなく、みんなも借りてるから大丈夫だろうとか、将来の事なんてまあどうにかなるだろう、とか考えるのが一番良くないと思います。
一昔前であれば、住宅ローンを結果オーライとして考えても大丈夫だったような気もしますが、これから20年後の未来はそれで大丈夫でしょうか?
まずいですよね。
じゃあ、やっぱり家を建てずに、ずっと賃貸の方がいいじゃん!となりそうですが、借り入れが8000万だの1億だの言われる東京だったらずっと賃貸の方がいいかなとも思いますが、地方圏であればそんなことはないと思います。
一生家賃を支払い続けなければならないリスクもありますし、そもそも高齢になると、まともな賃貸が借りれないリスクも出てきます。
住宅ローンの金利は、ありとあらゆるローン商品の中でもかなり優良な商品だと思います。
正直利用しない手はないかなと思ってます。
住宅ローンの返済期間は、月々の返済額や総支払額、さらにはライフプランに大きな影響を与える重要な要素です。
長期返済と短期返済のメリット・デメリットを理解し、自分の将来の見通しや家計の状況に合った返済期間を選ぶことが、賢いローン選びのポイントとなります。住宅ローンは長期にわたるものですので、慎重に検討し、最適な期間を選びましょう。